「カオスが子どもを変える!」総会を開催

 名古屋市内で自主夜間中学「はじめの一歩教室」を運営する愛知夜間中学を語る会は2026年4月29日、同市内で年次総会を開き、支援者ら約20人が出席しました。

 2025年度の活動実績について、以下の発表がありました。「東町交流センター教室」について、教室実施回数36人、学習者のべ参加人数1,321人(うち新規参加者81人=親子連れ、友人知人からの紹介、従業員紹介)、支援者のべ人数447人、一日の学習者平均37人、同支援者平均12人。また①母国での義務教育未修了者を含む来日間もない学習者が多い②午前10時から夕方まで終日過ごす学習者が増加③塩をふっただけの「誰でもおむすび」が好評④赤ちゃん連れの母親の学習者の増加に伴い、地域の子育て支援団体有志のボランティア参加がある⑤地域の団体と協力しプレスクールを初開催。日本の学校制度などを保護者に説明し好評だった、などの説明がありました。

 次に「大曽根草の根教室」は実施回数351回、学習者のべ参加人数586人(うち新規参加者56人)、支援者のべ358人、一日の学習者平均13人、同支援者平均12人。①出身国について、ネパールが減少し中国が増加②JLPTN3合格者3人、同N2合格者5人、菊華高、小牧高定時制、城北つばさ高、南山大などに合格者を出した③多文化スピーチコンテストなどの優勝、入賞者がでた④市立なごやか中学校進学者が出たことが紹介されました。

 また金山の「どんどん教室」について、オンラインを含め学習者832人の参加がありました。

 笹山悦子代表は、「新規の教室利用者はこの一年で185人。退会は20人以下だ。LINEによる連絡は6か国語を用いており、利用者は急増している。将来の夢はマクドナルドやコンビニの店員になることだと話す子もいる。教室の発足から満6年。昨春の名古屋市立なごやか中学校発足により、一層の連携を通じ、地域の外国ルーツの子どものニーズをすくいあげる支援が求められている」と話しました。

 他方、公的な助成が獲得できなかったことにより、財政はさらに厳しくなりました。支援者について、参加が期待される学生はアルバイトで忙しく、高齢化が進んでいることも指摘されました。

 多様な学習者が増えたため教室に求められる役割も多様になっています。その結果、外からはカオス=混とんとした状態に見えることも否めません。このため、教室を紹介するA4判三つ折りのパンフレットを作り、私たちが目指すことを広く説明し、ミスマッチを減らす努力も始めました。笹山代表は「最初は勉強に気持ちが向かなかった子どもが『ぼくが日本語を教えようか』と話すのを聞いた。子どもは変わる。遊びに来ているとしか思えない子が、できることを徐々に見つけていく。そういう過程を重視したい」と語り、新年度への決意を述べました。

自主夜間中学はじめの一歩教室

日本に住む外国の人たちへ日本語支援と教育支援

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